治療と放射線
放射線は医療の現場で活用されています。放射線と医療の関係を考えた時、真っ先に思い浮かぶのは画像診断などの検査かもしれませんが、最近ではこれだけでなく、放射線を実際の治療に使う、という方法も多く見られるようになってきました。なぜ、検査だけでなく、放射線を治療に使うことができるのでしょうか。それは、放射線の特性を考えることで見えてくるかもしれません。放射線の特性としては、物質の中に放射線を通してみるとわかります。
放射線が走った部分は、その道筋の通りに物質の分子が電離するという状況が起こります。この作用によって、放射線はその道筋にある細胞を殺すことになります。細胞が殺されるのは、主にDNAが切断されることによるものです。DNAが切断されてしまうと、細胞が分裂をしながら成長することができなくなり、死滅してしまうのです。
たとえば、よく放射線治が行われているガンについて考えてみましょう。ガン細胞は、通常の細胞よりも活発に分裂を繰り返し、早く成長していくという特性があることが知られています。この特性に放射線の性質を使うことで、ガン細胞の分裂、成長を妨げることができるのではないか、というのが放射線治療の目的です。
もちろん、放射線は特定の細胞だけを死滅させるのではなく、照射すればその道筋にある細胞を死滅させてしまうことになります。ですから、ガン治療に放射線を使うためには、ガン細胞のある病巣部分をしっかりと特定させ、ピンポイントで放射線を照射させることが必要となってくるのです。
このことに気をつけて臨めば、開腹での手術のように患者さんに大きなダメージを与えることなく、ガン細胞だけを死滅させる、という理想の治療を行うことができるのです。ただし、気をつけなくてはならないことは、副作用についても考えておかなくてはならない、ということです。化学療法でも副作用はありますが、放射線治療でもやはり副作用はあります。どのような治療を選択するとどのような副作用があるのかについてもしっかりと理解して治療に臨まなくてはなりません。
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